窓の外

真っ白に曇った窓 外を霞ませ歪ませる この窓は壁だ 私と外を切り裂く 強固で冷徹な壁 ここは心地良すぎるから 外に出るのは怖すぎる でもそんな時間ももう僅か 私は出て行かなくちゃならない でもそのときまで あと少しだけ 私を放っておいてください 私に…

僕らの日

駆け回り 跳び回り 転がり回ったあの日 あの日は僕らの日だった 誰にも邪魔されず 誰も邪魔せず ただただ思いっきり遊んだ 今じゃもう当たり前の たくさんのことを学んだ またあの日は帰ってくるの? もう一度僕の前に現れてくれるの? たぶんそれは無理だ …

ストーブ

パチパチ燃える赤い火に 心を奪われ見入ってる そんなぼくの横には君 ぼくの体に支えられ ぼくの体に顔を埋め 静かに寝息を立てている だからぼくも動かずに このまま眠ってしまおう 今日も雪が降っている また散歩は御預けだろうし この暖かさから離れたく…

一人で泣いていた 声が枯れるまで 涙が枯れるまで ただひたすら泣いていた どうしようもない不安 抗いようの無い現実 くだらないプライドに塗り固められた世界 なにもかも嫌だった だから泣いたんだ 泣くしかなかったんだ

斬ってしまえ 何もかも 裂いてしまえ あらゆる物を お前は刃 鋭い刃 怒りに任せて振り回せ!

皮膚

それは守るため 包み込むため 拒絶するため そのために存在し 時を経て朽ち果てる まるで人そのものじゃないか

草と花

凝り固まった主張に支配され 余りある自由を壊す枯れ木ども 奴らに支配されたこの街じゃ 俺達の光は空に届かない 若き草花よ 枯れ木を燃やせ 枯れ木を切り倒せ 自分たちの肥やしにしてしまえ そして光を打ち上げろ あの蒼天に打ち上げろ 高く、もっと高く そ…

夢ってなんだろう? 将来に目指したいもの それが夢?大人は夢を持てと言う でもその夢を潰す それでは暮らしていけない 勉強をしろ 学歴を上げろ そう言って 自分たちが持てと言ったのに せっかく持つことが出来たのに それをあっけなく潰す 矛盾だ 夢を持…

雪解け

降り積もった雪が溶けていく 今までそこにあったものが 次の日にはなくなっている まるで今のこの世界のようだ 次々と現れては消えていく くだらない物事たち 私たちもその物事のひとつ いつかは消えていなくなる 儚い命

冬の雨

窓を開けると雨 しっとりとした雨 冬の雨は嫌いだ 梅雨の紫陽花の映える雨や 秋の紅葉に落ちる雨は好きなのに だけど冬の雨は 手にしただけで淡く消える 白い雪の儚さには到底及ばない そう思ってた ただなんとなく雨の中を歩いた 冷たい空気が頬を刺し 白い…

あなたのその咆哮は 全ての人間に対する怒りの叫び 自分を変えた人間に対する悲しみの叫び そんな咆哮を上げながら 最凶の炎を吐き 破壊し、蹂躙し、 くだらない文明を消し飛ばす あなたは私たちの犠牲者 我々を裁くのは あなたなのかもしれない あなたのそ…

指先から落ちる赤い水滴を見ながら 今までのことを考えた くだらない 本当にくだらない毎日 そんな毎日からの脱出 それだけを思って 僕はナイフを握った 手のひらを染める血は生暖かくて 自分が生きてきたことを自覚させた これで良かったのかな? これ以外…

どんより曇った空 私の心だ どうしようもないくらい ドロドロと厚い雲で覆われている 光をください 私の雲を吹き飛ばす まぶしいまぶしい光を

破壊だ こんなひん曲がった世界 ぶち壊してしまえ 馬鹿な大人たちに構築された この果てしなき欲望の世界 それを潰し 新しく構築していく それは若き命にしか出来ない 多くの「業」を残し 死んでいく古き命 その尻拭いをさせられる 若き命 悲しく 辛い未来

おかしい おかしいことばかりだ くだらない くだらないことばかりだ 口ではなんとでも言える おかしいと思うなら、変えてみろよ くだらないと思うなら、ぶち壊してみろよ 君たちには その義務がある その権利がある 何を怖がることがある? 何を恐れることが…

もうどうしようもない どうにもならない そんなことはありえない ただ怖いだけ 「今」からズレるのが怖いんだ だから どうしようもない どうにもならない この言葉に逃げる どうしようもないことなんてない どうにもならないことなんてない 君が戦えるのなら…

もうやめようよ そんなことをしていても なにも始まらない 他にもっと やらなければいけないことが たくさんあるだろう? それに早く気づいてよ すべてが手遅れになる前に 僕たちが 引き返せなくなる前に でも もうすでに そこまで来ているのかもしれない 引…

笑うこと 泣くこと 怒ること 楽しむこと 私たちは伝えなければならない 私たちの子供に だから 愛そうよ この世界を この世界に生きる人を 辛いことのほうが多いだろう けど 生きていくために 紡いでいくために 愛そうよ