2004-12-20 冬の雨 詩 窓を開けると雨 しっとりとした雨 冬の雨は嫌いだ 梅雨の紫陽花の映える雨や 秋の紅葉に落ちる雨は好きなのに だけど冬の雨は 手にしただけで淡く消える 白い雪の儚さには到底及ばない そう思ってた ただなんとなく雨の中を歩いた 冷たい空気が頬を刺し 白い息が口からこぼれた その息の向こうに 雨に霞む町並みが広がる 冬の雨も悪くない そう思えた