指先から落ちる赤い水滴を見ながら
今までのことを考えた
くだらない
本当にくだらない毎日
そんな毎日からの脱出
それだけを思って
僕はナイフを握った
手のひらを染める血は生暖かくて
自分が生きてきたことを自覚させた
これで良かったのかな?
これ以外無かったのかな?
そんなこともどうでもいい
目に映るものが霞んでいく
ああ
僕は死ぬんだな