ポニョっとしてるかららしい

さて、試験も終わった本日ですが、自由の風に吹かれるままに吉祥寺まで行って「崖の上のポニョ」を観てきました。

実際のところは今日映画なんて全く観る予定はなかったんですけど、何となく行った吉祥寺で今日は8月1日、つまり映画デーということに気づいてしまった私。ちょっと観れるか確認するだけでもと映画館に向かってしまいました。

「どうせ大勢詰め掛けて観れないんだろうさ」とか言いつつ窓口で聞いたところ、なんか普通に入れるらしい。じゃあ観てやろうじゃないかい!と40分待ってポニョ観ることにした次第。

突発的な行動だったので、40分という時間を潰す術がなかったのがキツかった・・・待った分かなり良い席で観れたんですけどね。


で、肝心の内容ですが「子供に見やすくした最近の宮崎アニメ」って感じ。トトロやラピュタみたいな感じは相変わらず無かったのが残念。

宮崎監督は「子供に向けて作った」と言ってましたが、だったら素直にトトロみたいな映画にすれば良いのになぁ。変に不安を掻き立てるような描写は、ここ最近の宮崎アニメでは一番多かったかもしれない。津波のシーン恐いって。

あと、もののけ以降の宮崎アニメでよく出てくる「黒いドロドロ」はまた出ます。変わらず汚いものや負のものを表現するのに使ってるんですが、そろそろ見たくなくなってきたねアレ。

それでも前作のハウルよりは全然面白かったと思います。何より子供に分かり易いストーリーが良かったですね。単純に観ればポニョと宗介のラブストーリーですから。

けど、謎な部分は最後まで謎のまま。ここ気になっちゃう人は、たぶん楽しんで観れないと思う。でもなぁ、今回の謎の投げっぱなし感は今まででトップクラスかもしれない。まぁ童話の「人魚姫」を知ってれば分かる部分もあるんですけど。

それにラブストーリーとはいえ、ポニョの我が侭のせいで町が酷いことになっちゃうってのも個人的には「むぅ・・」ってなっちゃった。自分さえ良ければ周りはどうでもいいの?とか考えちゃって。最終的にはハッピーエンドだから良いんですが。


キャラクターはポニョが非常に可愛いです。魚の姿と人間の姿のときは。

ポニョは魔法を使ったりすると、人間になる途中のいわゆる「半漁人」形態になるんですけど、それが非常にキモイんですよ・・・その形態初登場時のどアップは正直言って恐すぎる・・・個人的にはずっと魚のままでいて欲しいとか思ったり。

あと、宗介の母親のリサさんがめっさ可愛いのに参った。下手すると宮崎アニメ女性キャラの中で、個人的に一番好きなキャラになるかもしれん。

ダンナさんが帰ってこれないのを知って、怒ったりふてくされたりするシーンがヤバイ。可愛くて堪らんかった。宮崎アニメの中で、母親キャラでここまで「女らしい」面が強いキャラクターはリサが初めてじゃないかな?

しかも、それでいて宗介にとっては本当に良いお母さんなのがまた良い。ナウシカやシータなんか目じゃないぜ!とまで言ったらオーバー?


あとはやっぱり書かなきゃならんであろうキャストについて。

今回も声優を使わず俳優女優だらけのキャスティングなんですが、ハウルのキムタクの酷い演技と比べたら全然マシでした。てか普通に上手い人多いし。

主役を演じる二人の子役は、非常に微笑ましくて可愛かった。特に宗介を演じる土井洋輝くんは上手かったと思う。

しかし、それ以上に上手い声の演技をしていたのが、前述のリサを演じる山口智子さんでした。もう普通に声優としてもやっていけんじゃね?ってくらいに上手いと思います。

逆に下手なところだと、宗介のお父さんを演じる長島一茂さんが案の定・・・登場シーン少ないんであんまり下手に感じないのが幸いかな。

それとポニョの父フジモトを演じる所さんも個人的にはちょっとね。下手ではないんだけど、声がキャラに合ってないと思う。


そんなこんななポニョですが、個人的には楽しめたんで良しとしますかね。巷で言われてるほどダメとは思わなかったですよ。


さて、これで夏公開映画の内の「見るノルマ」に入れてた一つをクリア出来ました。続くもう一つの「スカイ・クロラ」は来週月曜のメンズデーに合わせて観てこようと思っております。その数日後の9日には、歯医者帰りに劇場版キバを観るつもり。映画漬けで嬉しい悲鳴。

他にも「ダークナイト」とかは絶対に観ようと思ってるんですが、これは地元で観ますかね。