OO感想・第18話「悪意の矛先」

こちらも色んな意味で神回だった。

  • 「あ、悪魔だ・・」

冒頭でいきなり撃墜されたヘリオンのパイロットがコラ沢に見えたのは、きっと私だけではないはず。

今回もトリニティ大暴れ。なんですかあのチート装備は(苦笑)やられ役とはいえ、ビームライフルで体に大穴開けられたりGNメガランチャーで文字通り消し炭にされたりしてたヘリオンが本当に可哀想だよ。

たいして脅威とは思えないAEUの基地を攻撃してましたが、これは「全ての兵力を掃討することによって紛争根絶を目指す」という考えに基づいた行動っぽい。物凄く乱暴な考えだけど、非常に合理的ではあります。回りくどいけど比較的大人しい(武力を使ってる時点でもう暴力的なんですが)活動をしてきたトレミー側がいるだけに、スローネ側のこの行動は非常に鮮烈に映りますね。

  • 「たまんないっ!」

ヤンデレ釘宮怖い。ネーナの笑いと相まって、赤いGN粒子を放出するドライが本当に悪魔に見えます。

  • スローネ勢に対する各勢力の反応

とりあえずは上の連中もスローネ側がトレミー側と全く違う行動理念で動いてるってのは理解しているらしい。あくまで「それだけ」なんですが。まぁこれはそれ以外の情報が無いんだから、当然と言えば当然か。

この状況になって三勢力が更に連携を深める可能性が出てきました。この状態になったことで紛争根絶に近づいていると考えると、スローネ側の行動にも違和感を感じなくなってしまいますな。

これよりもっと各勢力の連携を高めようとするのなら、一番手っ取り早い方法が軌道エレベーターへの直接攻撃でしょうね。そうなれば各勢力なりふり構っていられずに止めにくるでしょうし。ただ、そうなると本当に世界が滅びかねませんが。中佐のセリフがフラグに思えてならん・・・

  • スローネ?知らないよ?

留美との久々のツーショットで、スローネについて白を切り通すコーナー。本当に知らない可能性もまだありますが、その可能性は限りなくゼロに近いんじゃないかな。

そういやここでの留美のセリフを聞くと、留美自身は監視者ではないみたい。これもまだ確定ではないですが。

解析した結果は、

「システムや装甲はトレミー側のガンダムと同じもの。しかし太陽炉は違い、機能的には同じだが炉心部に「TDブランケット」が使用されていないために活動時間は有限」

こんな感じ。スローネの太陽炉は言ってしまえば擬似らしいです。TDブランケットってのが何かは分かりませんが、とりあえずそれが無い事が一番の違いってことですかね。途中に擬似太陽炉の図解らしきものが映るんですが、当たり前ですがさっぱり分からん。

  • 裏切り者がいる

レミー側の見解は裏切り者がGNドライブの設計図を盗み出し、それを元に擬似太陽炉とスローネを建造したというところ。

これが当たっているのだとすれば、「ヴェーダがハッキングを受けて設計図を盗まれた」or「前回冒頭での木星探査船への侵入者はその裏切り者で、スローネ側の計画は実に80年にも渡って受け継がれてきた」のどちらかということになります。個人的には後者が正解だと思う。太陽炉製作に膨大な時間がかかるというなら尚更にね。

裏切り者がもしトレミー側にいるのだとするなら、たいして目立ってない操舵士のアイツが一番あやしいかな?この辺りは幾らでもどんでん返しがありそうなので気は抜けませんが。

レベル7の一部の場所が改ざんされていて、そこにはティエリアでもアクセスが出来ないという事態に。今までヴェーダに全幅の信頼を措いていたティエリアはかなりショックを受けたみたいです。

多分改ざんしたのは前回のネーナでしょう。一人で勝手にヴェーダ中枢ユニットにも入り込んでたし、これは確実かな。気になるのはここでチラッと映った緑アムロことリボンズのカット。これが何を意味するのかは分かりませんが、ここにきてリボンズが急に目立ち始めたのは非常に気になります。

しかし、このシーンを見るとますますティエリアが人間じゃない気がしてきた。

  • トリニティの生体データは発見出来ず。

トリニティ3兄妹はこの世には存在しないはずの人間。こいつらも改造人間ないし作られた人間って線が固くなってきましたかね。まぁ単純にマイスターにするべく秘密裏に育てていた可能性もあるにはありますが。出生についてはHGスローネアインのインストに少しだけ載ってるそうです。

  • 意外にも

留美がスローネ側を肯定的に見ているってのは驚いた。もう少しトレミー側と似たような意識を持ってると思ってたんだけどな。

  • 私のお墓の前で(ry

前回死んだメガネくんことハワードの墓前でしんみりするハムさん。やはり最初から同じ部隊の仲間として戦ってきたハワードには、思うところあるんでしょうね。ハワードもハムさんを凄く慕ってたみたいですし。

そんな話を聞いて、ハワードにフラッグを駆ってガンダムを倒すことを宣誓するハムさん。いちいちカッコつけるなぁこの人。それがビシッとキマってるから全然OKなんですけど。

でも、これでもうフラッグ以外に乗らないのか?ってなると微妙かも。最終的には確実に強い機体に乗り換えちゃう気がする。その時に一言ハワードへの言葉を言ってくれれば問題ないですけどね。

  • 兵士の目撃情報

前回聞いたガンダムを目撃した兵士に早速接触する絹江姉さん。報道に関わるものは行動力が第一ですからね。

しかし目撃情報ってのがあそこまでのものとは。てかネーナ迂闊すぎるw

隠れているとはいえ、戦闘中にコクピットから出るとか刹那のことどうこう言えないぞお前!顔はバレなかったとはいえ、体つきと声で女と知られ、尚且つラグナという最重要機密っぽいものの名前まで聞かれちゃうとかマズいにも程がある。

  • ラグナ

あの感じからすると、スローネ側に指令を出す存在のことですよね。

人かもしれないけど擬似ヴェーダのようなものである可能性の方が高いと思う。もしかしたらヴェーダ自身のことかも。

これを言った上で路地裏なんか歩いてたら、そら消されますわな。名も無き軍人さん合掌。

多分暗殺を行ったのはスローネ側の工作員でしょう。一番効率的な方法とはいえ、速攻で暗殺とかホント暴力的だな。

これほど迅速な行動をするとなると、絹江姉さんにも既にマークが行ってる可能性が高いはず。お父さんの写真を見つめるというフラグまで立てちゃったから、姉さんが死ぬのは避けられないのかなぁ・・・お父さんも案外CBがらみで命を落としてそうな気がしないでもない。

  • 「死んじゃえばいいよ」

ネーナマジで外道。子悪魔キャラだとは思ってたけど、あれは完全に悪魔ですよ。

やつあたりで民間人を虐殺とは・・・あまりにも突拍子もない行為ですが、それだけに凄い衝撃を受けました。同時にスローネたちに対する怒りも生まれるわけで。この辺は製作者側の意図したところにまんまと乗せられた感があるなぁ。

普通ありえない行為を平然と行った上、全く悪びれた様子もないネーナに対して兄貴たちはほんの少し注意した程度で終了。この辺もこいつらの感覚が異常であることを際立たせてます。もしトレミー側のマイスターが同じ事したら、他のメンバーに確実にフルボッコされるだろうね。

そしてネーナの凶行の犠牲になったのは、やはりルイスたちでした。先週の予告でこうなることは予想できてましたが、まさか八つ当たりの結果であんなことになるとは思いもしなかった。

沙慈くんと嬉しそうに話していたシーンが直前にあっただけに、物凄い衝撃度。普通の生活がたった一瞬でぶち壊されるのは悲惨以外の何物でもないですね。

何も知らずに嬉しそうに働く沙慈くんが見ていて悲しい・・・

一般人に対する無意味な攻撃に動揺するトレミー側。ガンダムに崇拝にも似た憧れを持ってる刹那はスローネたちにより懐疑的になってるみたい。

  • 一番怪しいの?君だ君!

意地を通し、怪我してるのに無理してカスタムフラッグの整備をするカタギリさんと、それを見守るハムさん。このシーンは凄く好き。こういう男の友情みたいなものが感じられるシーンは素直に燃えますね。なんか今回はユニオン勢が熱いなおい。

カタギリさんは前回の攻撃が教授を狙ってのものであると気づいたようで。それは必然的にユニオンの軍内部に内通者がいるということにもなります。確かにそういう人物がいないと思う方が不自然です。

ここで一番情報流してるのはカタギリさん自身なんじゃ?とか思ったらダメなのかな?ダメ?知らないとはいえ、機密事項を散々スメラギさんに話してるしさ・・・

それを考えると、教授を死なせた事に加担してしまってることにもなるわけで。これを知った時のカタギリさんが心配です。

  • 「そんな道理、私の無理でこじ開ける!」

なんというグレン団気質wハムさんカッコよすぎるよ!!でも戦ってる相手はその初代団長さんなんだよなぁ(声優的な意味で)

  • 淡々と・・

無表情でスイッチを押すだけのヨハン。それで人が確実に死んでいるのに、そのことを全く気にも留めていないのがまた・・・これは現実世界の色んなものを表現してる気がします。

  • 「今日の私は・・・阿修羅すら凌駕する存在だっ!!」

グラハム・エーカーマジカッコいい!!

どうして私はカスタムフラッグのプラモを買い損ねたんだ・・!それくらい今回のハムさんはカッコよかった。

直前のネーナによる民間人攻撃で視聴者がスローネ側を完全に悪役として捉えられるので、ハムさんが素直に応援できるってのもありますが、あれだけ燃える戦闘を見せられたらそらハムさん好きになりますわ。

リニアライフルが効かないのは既に分かっているので牽制程度にしか使わず、アインの攻撃をグラハムスペシャルで回避したのちすかさず接近戦へ。

油断していたアインをいったん吹き飛ばし、戻って本気に殺しに来たサーベルをプラズマソード二刀流で受け止め鍔迫り合いに。

実際にはそれはフェイクで、アインのサーベルを蹴り上げて奪い取り、すかさず右腕を斬り落とすことに成功。

これがアイン戦のハム機のした一連の流れ。ここまでしたのには拍手喝采ですよ。間違いなくハムさんはトップエースです。初めて目に見える形でガンダムにダメージを与えたキャラになったしね。これでハワードも浮かばれるってもんだ。

しかしこれだけの無理をしたことで、さすがのハムさんもGに耐えられず思わず吐血。以前デュナメスと戦ったときには脂汗を流す程度だっただけに、今回がいかに本気だったかが伺えます。でも、それだけのことをした甲斐は十分にありました。

一番デカイ成果はやはりビームサーベルを奪ったということでしょう。所詮サーベル一本とはいえ、ユニオンにとっては未知のテクノロジーの宝庫でしょうからね、これでけっこうな部分まで解析が出来そう。フラッグの新型武装とかも出てくるかな?とりあえず豆鉄砲のリニアガンに継ぐ物を作ってもらいたいもんです。


余談ですが、この活躍があったことで、AmazonのHGグラハムカスタムが放送後に在庫切れになったそう。売上にまで貢献するとは本当にエースすぎる。

  • スメラギさんの胃が心配

メンバーは問題児ばかり、変な奴らが勝手にムチャクチャな行動する、ヴェーダは信用できない・・・と、スメラギさんにとっては胃の痛くなるようなことばかりですね。それに加えて教授が死んだと聞かされちゃったんだからキッツイだろうなぁ。

  • 今回のラブコ・・メ・・・?

ルイスが怪我をした聞いて、すぐさまスペインに向かった沙慈くんは漢ですね。バイトしていたとはいえ、ペアリングを買った上に飛行機代まで払うとか凄すぎるぜ。見習いたいもんです。

けど・・・そのペアリングがまさかの複線だったとは・・・

  • 「ごめんね沙慈・・・」


これはキツイ。キツすぎる・・・orz


各所でトラウマ級と言われてますが、確かにその通りだと思う。

監督水島精二で脚本黒田洋介ですから、こういう展開は遅かれ早かれ来るとは思ってました。でも、これは・・・

ルイスが失ったのは両親と親戚、そして右手でした。

記憶喪失か?とか思ってたけど、二人が用意したものはそんな生易しいもんじゃなかった。ある意味死ぬよりキツイことなんじゃないか?色んなところで「脚も失ってるんじゃ?」と言われてますが、さすがにそこまで酷い事にはなって・・・ないよね?

しかも「ガンダム」に攻撃されたということで、在らぬ風評まで立ち始めてしまってるようで。ルイスの家が資産家だっただけに、そういう噂が立ちやすいのも災いしたらしい。退院してからのことを考えると、更に辛くなる・・・

これには沙慈くんも何も言えず、ただ泣くのみ。そりゃそうだよなぁ。演じる入野自由くんの演技と、ルイス演じる斎藤千和さんの泣きの演技も凄まじく上手く、非常に胸が苦しくなりました。

今までひたすらラブコメを繰り広げ、CBの活動もテレビの向こう側の出来事としか思っていなかった二人は、視聴者が一番すんなり感情移入させやすい所謂「普通の人」だったわけで、だからこそこの悲劇が視聴者にはより衝撃的に映ったんでしょうね。

今後は絹江姉さんも危なそうだし、沙慈くんには更なる不幸の連鎖が待っていそうな気がしてしょうがない。それに耐えられるのか視聴者!?


しかし水島監督は狙ったかのように私にトラウマを植えつけてくれるなぁ。ハガレンのロゼについてのスカーのあのセリフは、本当に今でもトラウマです・・・

せっちゃんキター!!

今までよく分からん理由でよく分からん問題行動をしてばかりだったせっちゃんですが、今回の行動は非常に分かりやすいもの。スローネ悪!って感情もあるので、ハムさんのときと同じく視聴者もせっちゃんを応援したくなるわけですな。

要は一般人を平然と巻き込むような奴らは紛争を幇助しているのと一緒だって考えですね。まぁ実際のところ、ガンダムを使った暴挙が許せなかったってのが本音だろうけど。

  • 次回予告

VSスローネは特に何も起こらず終了っぽい。ガンガンGNブレード振り回すエクシアは凄く負けそうだったけど(苦笑)

そんでもって刹那に銃口を向けるロックオン兄さん。ナレーションからすると、刹那がテロリストだったってことがバレるのかな?少なくともロックオン兄さんの両親を巻き込んだテロを起こした犯人ではありえないだろうけど・・・

あと、リボンズが更に怪しくなってきた。