其ノ三
- また来ましたよ「アレ」が・・・
・・・何してんの?
水銀燈(以下銀):ひゃあ!!驚かせるんじゃないわよぉ!!
や、やっと帰ってきたのねぇ?まったく、この水銀燈が来ているっていうのにずいぶん遅く帰ってきたものねぇ・・・
いや、先輩たちと飯を食ってきたもんだから・・・って、それはまぁ置いといて。今何してたのさ?
銀:べ、別にぃ!?何もしてないわよぉ・・・なにを変に勘繰ってるのおばかさぁん?
勘繰ってるも何も・・・思いっきり「ヘンシン」やら「キャストオフ」やら聞こえてたんだけどね。
銀:くぅう!
だから隠しても無駄です。背中に隠したガタックゼクターを出しなさい。
銀:ふんっ!こんなくだらないオモチャ、私がジャンクにしてあげ
ってなんなのぉ!その凄惨すぎる表情はぁ!!
・・・幾ら君でもやって良いことと悪い事があるんだよぉ?
銀:分かったわ!分かったからぁ!!その顔は止めてよぉ!
分かればよろしい。
銀:(まったく、相変わらずキレると洒落にならないわねぇ・・・)
しっかし、水銀燈まで虜にしてしまうとは・・・DXガタックゼクター恐るべし。
銀:虜って・・・ただ変なものがあったから弄くってみてただけよぉ。
それで面白くて止まらなくなっちゃったんだろ?
銀:むぅ・・・
あんだけ嬉々として遊んでる姿見られたら、反論なんか出来んわな。
銀:いちいち一言多いのよまったく・・・あらぁ?そういえば昨日コレと似たようなの見たわぁ。
んあ?どこで?
銀:ここから少し行ったアパートでねぇ?似たようなデザインのトンボの着ぐるみを着た変な子を見かけたのよねぇ。
あー、うん。大体誰か分かった。
銀:あらそう?
まぁ世の中には色んな子がいるんだよ。
銀:ちょっと、そう言いつつなぜそのオモチャを持って近づいてくるのぉ・・・?
いや、もう一度目の前で「キャストオフ」してもらおうかと。
銀:やぁよ!なんでそんなことしなくちゃいけないのよ!
まぁまぁ良いじゃないの?減るもんでもないしさ。
銀:精神的に減るのよぉ!それ以上近づくと本気で怒るわよぉ!?
嫌よ嫌よも好きのうち!
銀:意味分かんなぁい!少しは痛い思いして頭を冷やしなさぁい!!
ふんっ!!
銀:なっ!私の羽を全て叩き落したっていうの!?
バトル(欲望)モードになった私にそんなもの効かないねぇ!さぁ!大人しく「キャストオフ」!!「キャストオフ」!!
銀:お、おばぁかさぁああん!!
いえーい。ぶらぼー。
銀:こんなことさせておいて、何ぃそのヤル気のない声援はぁ!!
まぁまぁ、恥らいつつも言う事聞いてくれる水銀燈は可愛いですよ。
銀:な!ななななな!!!
はーい、そんなわけで今日はこの辺で。まったねぇ〜。
銀:ちょ!私はほったらかしなのぉ!?