改めて

伊福部昭さんとの思い出話。

私が初めて観た映画が「ゴジラVSビオランテ」でした。
当時の私はチンチクリンのガキんちょでしたが、ゴジラにとんでもない畏怖を感じたのを良く覚えています。
映画が終わり、劇場を出てからも私の頭の中には凄まじい咆哮とあのテーマソングが流れていて、私は完全に怪獣に飲み込まれてしまいました。

それから今まで、旧作から新作から散々ゴジラ映画を観漁りました。でも、どんなに新しいゴジラが現れようと、私の心にはずーっとあのテーマが流れていました。その曲を作曲したのが伊福部昭氏だと知ったのは小学一年くらいですかね。多分私が「作曲家」という職業の人物で初めて知ったのは、ベートーベンでもモーツァルトでもなく、伊福部昭だったと記憶しています。

昨日、逝去の事実を知った時は正直呆然としてしまいました。偉大な人がまた逝ってしまったんだな、と凄く切ない気持ちになりました。
月並みな言葉しか思い浮かばないけど、心からのご冥福をお祈りします。