私は真実が知りたいだけだ

昨日の七人の戦鬼に続いて、本日は「容疑者 室井慎次」を観てきました。これでこの夏に鑑賞を予定していた映画は全てコンプリート!なかなか頑張りました。

室井慎次」ですが、かなり骨太で見応えのある作品でした。いや、面白かった。室井さんの追い詰められっぷりは凄まじいものがありました。何もそこまで徹底的に苛め抜かんでもさぁ・・・って感じちゃうくらい。「悪い方」が強すぎるんですよ。まぁ一個人と国家権力ですから、その力の差は如何ともし難いのは当たり前なんですがね。でも、悪が強すぎるからと言って、観ていて嫌になるってことはないんですよ。この辺は君塚監督の腕ですかね。

室井さんを巻き込んで警視庁・警察庁のトップ争いが繰り広げられるんですが、この部分がもう心底ムカつく。自分の事しか頭の中に無い古狸どもの姿にはイライラします。そいつらに依頼されて室井さんを徹底的に潰そうとする灰島って弁護士が出てくるんですが、コイツとその一味がまた腹立つんですわ!法律ってものがこんなに鬱陶しいと感じる映画も珍しいと思う。にしても灰島を演じる八島さんは演技上手いなぁ。ここまで嫌らしくキャラを演じるのは凄いと思います。

そんなムカつくキャラがわんさか蔓延ってるんで、スリーアミーゴスが出てくるととても心が安らぎましたw毎度毎度あのお三方はイイ味出してます。そういやさりげなく和久さんの名前を出してくれたのにはちょっと感動しました。「踊る」の世界では、和久さんまだまだ元気だそうですよ。

前回の「交渉人 真下正義」と比べると随分と重たい作品になっていましたが、これはこれでかなり楽しめると思います。でも、「踊る」のノリを期待して観ると呆然としちゃうと思うので、そういう気分は捨てて鑑賞することをオススメします。